【新唐人2015年2月11日】「天安門焼身自殺」事件から14年が経ちました。共産党当局が自作自演したこの事件は誰が関与し、彼らはこの惨劇を通じて何を得たのでしょうか?14年たった今、彼らの状況についてお伝えします。
1999年7月、中共は法輪功の全面的な弾圧を始めました。当時の共産党のトップ、江沢民は3か月以内に法輪功を消滅させようと画策しました。しかし市民からの支持は得られず、法輪功は逆に世界へと広がっていきました。
法輪大法情報センター報道官 張而平
「政府は法輪功を幾度も表彰したのに、突然 批判し始めました。当然 民意を得られません」
迫害が始まって1年余りの2001年、法輪功迫害に対する市民の不満は日に日に高まっていました。そして旧暦の大みそかが大きな転換点となります。
幼い子供や少女が炎にのみ込まれる事件が起きたのです。当局は、「焼身自殺」だと発表し、全員が法輪功学習者だったと述べました。
在米歴史学者 劉因全氏
「法輪功への憎しみをあおるために事件を自作自演してから、法輪功への残酷な迫害を展開しました。江沢民時代の法輪功迫害で、最も卑劣なやり方の1つです」
しかし事件の直後から、いくつもの不可解な点が指摘されてきました。
米独立プロデューサー Danny Schechter
「彼らは天安門広場でロケをしたのです。映画の手法を使いました。クローズアップや複数のカメラの同時撮影など。当然 多くの疑念が湧きます。記者によるスクープではありません。自作自演です」
アメリカに本部を置く法輪功迫害調査組織は2001年以降、多くの関係者に調査を行いました。調査によると、当時、ある人物がテレビ番組で事件に関する証拠を数多くねつ造し、事実に反する報道をしました。こうして彼は法輪功迫害に加わりながら、出世を遂げていきました。それが中共の宣伝機関、中央テレビの副局長だった李東生(り とうせい)です。
中国問題専門家 横河氏
「1999年6月、法輪功迫害のため610弁公室が設立されました。副主任の1人が李東生でした。李東生が610に入れたのは、当時 中央テレビの副局長で、焼身自殺事件の偽りの報道を推し進めたからです」
2013年12月20日、公安省の副大臣だった李東生が失脚しました。2014年7月2日、大陸メディア「華訊財経」が珍しく、李東生と周永康の関連を報道しました。かつて李東生は江沢民と周永康の機嫌を取るために、中央テレビを利用して、法輪功を徹底的に中傷したという内容です。
610弁公室の主任、劉京が退任したあと、後任を望む者がいなかったため、周永康は李東生を後任にしました。この報道から20日あまりしてから、周永康の失脚が発表されました。当局によると、周永康は国家機密を漏らし、生活も乱れていたほか、家族が権益を利用して私腹を肥やした疑いもあります。不正蓄財は数百億元に達するそうです。彼もまた江沢民の指名で、法輪功迫害を継承していました。
中国問題専門家 横河氏
「極度にモラルの低下した人を使い、善人を『転向』させる。これが社会全体の手本になる。こうして中共は意識的に中国人のモラルを破壊しています」
焼身自殺事件から14年が経ちました。真相が広く伝わるにつれて、中国人の間でも、迫害を早く終わらせるために法輪功学習者を応援する動きが出始めました。
「李東生 周永康がお前たちの結末だ」
独裁政権問題の専門家 仲維光
「中共は焼身自殺を自作自演しましたが、法輪功学習者の中でそんなことは起きていません。共産党に痛い教訓となったはずです」
迫害に関わったり、推し進めたりした人間は私腹を肥やしつつ、目覚しい出世を遂げました。今となっては、これが逆に犯罪の確たる証拠になっています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/01/24/a1171653.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)